葉酸とは妊娠初期に最も必要なもの

葉酸とは、食品中に広く分布している水溶性ビタミン、つまり水に溶けるビタミンの一種です。

葉酸が多く含まれている食べ物には、レバー、うなぎ、緑黄色野菜などが代表としてあげられますが、水に溶けて余分は尿として排泄されてしまうものなので、毎日継続的に摂取する必要があります。

妊娠可能な女性は、胎児の神経管閉塞障害の発症および再発を予防するために、妊娠前後には十分な葉酸の摂取が必要です。
その理由は、おなかの赤ちゃんの体をつくっていく細胞の合成を促す作用を葉酸が持っているからです。

また妊娠初期は、赤ちゃんの脳や神経といった、人間にとって最も重要な臓器がつくられる時期なので、葉酸の十分な摂取が妊娠初期に推奨されているのですね。

 

次に神経管閉鎖障害についてです。

この病気は神経管と呼ばれる、脳や脊髄といった中枢神経を作る元になる管状の細胞の一部が塞がってしまい、脳や脊髄が適切に成長できなくなる難病です。
主に、二分脊椎症と無脳症の二つが神経閉塞障害に分類されます。

二分脊椎症は、下半身の神経麻痺によって、運動障害や排泄障害、性機能障害などが起こる病気で、生涯にわたって治療やリハビリが必要となる疾患です。

一方、無脳症とは読んで字のごとく、脳が十分に形成されていない状態で生まれてくる病気です。
この病気の場合、流産や死産となってしまい、お母さんのおなかの外では生きることができません。

せっかく授かった大事な命を、このような重大な病気のリスクを少しでも軽減するために、葉酸の摂取が注目されているのです。

冒頭に紹介した通り、葉酸は特別な食材に含まれているものではなく、身近な食べ物で摂取できるものです。
紹介した食材の他にもたくさんの食材から摂取することができるので、通常は不足することはあまりないともいわれています。

葉酸の効果・効能

葉酸の効果・効能については、細胞を合成する作用があるとご紹介しましたね。
葉酸は、胎児に作用があるだけでなく、摂取した本人にも効果があります。
つまり、すでにある細胞を生まれ変わらせる作用があるといわれているのです。

肌のターンオーバーを活性化させ、女性にはとっても嬉しい美肌効果。
さらに、葉酸はタンパク質をつくりだすため、タンパク質からつくられている髪の毛のハリや修復にも効果があるそうです。
まさに女性にはうれしいことだらけですね!

さらに、最近の研究から、認知症の予防にも葉酸が関与しているとの結果が報告されています。
この他にも、細胞のDNAを修復する作用から、がん予防にも効能があるそうですよ。

 

葉酸は貧血の予防にも大きく関わっています。

一般にいわれる貧血とは、鉄分が不足してる貧血ですが、この場合の貧血とは、赤血球が大きくなりすぎ、酸素が十分に体中に届けられなくなるため、息切れやめまいなどが起こる悪性貧血(巨赤芽球貧血)です。

以前は、原因がわかっていなかっため、「悪性」という名前がついたそうですが、現在は、葉酸とビタミンB12の欠乏が原因と判明しています。
逆にいえば、この二つの栄養素を補うことで、この貧血を予防できるということです。

しかし、なんと言っても一番の効能は、やはり先に述べた、胎児の細胞の適切な成長を促すことでしょう。
葉酸を十分摂取することで、大切な小さな命が重大な病気にさらされるリスクが軽減できるなら、摂らない手はありませんよね。

妊娠前後に不足しないように、といわれていますが、具体的にはいつからいつまで特に摂取が必要かというと、赤ちゃんを授かる前後3か月以上の間とされています。
葉酸の欠乏で、小さな命を危険にさらさないために、妊娠を希望されている方、妊娠中の方はは十分な摂取を心がけてくださいね。

葉酸の取りすぎ・過剰摂取について

ここまで葉酸の大切さ、十分な摂取を勧めてきましたが、何事も過剰になりすぎると、かえって悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
葉酸も例外ではありません。

葉酸の適切な摂取量は、一日につき480μg。上限は1,000μg程度です。

具体的に、食品に含まれている量をあげると、

  • ゆでたほうれん草…100gにつき110μg
  • ゆでたブロッコリー…100gで120μg

が含まれています。
葉酸はバランスの良い通常の食事をしていれば、まず過不足になることはないのです。

葉酸の過剰摂取とされる量は、一日に1,000~10,000μg(1~10㎎)
過剰となってしまうケースは、ほとんどが葉酸サプリによるものだそうです。
サプリメントは一粒で十分な量が手軽に摂取できてしまうので、安易に飲みすぎると、すぐに過剰摂取量に達してしまうのです。

葉酸を取りすぎると、発熱、じんましん、呼吸障害などの副作用が現れることが報告されています。
あたりまえのことですが、サプリメントは、用法や容量をきちんと守ることが求められます。

おすすめ葉酸サプリについて

葉酸が様々な食材に含まれていると言えども、忙しい毎日の中で食事に偏りが出ている人が大半だと思います。
特に、妊娠期間中は、つわり(悪阻)がある方も多いですし、妊娠という体の変化に伴って、毎日バランスの良い食事を用意するのも難しくなるかもしれませんよね。

そこで、食事に関わらず手軽に葉酸が摂れるツールとして、葉酸妊婦サプリがあります。
簡単に必要な栄養素が摂取できるのは、サプリメントのメリットですよね。

厚生労働省も、サプリメント(栄養補助食品)の効率性について認めています。
しかし、あくまで食品からの自然な摂取が一番とも述べているので、妊娠中など、充分な摂取できるか心配な方は、食事+サプリで補ういといった方法をとるのがいいかもしれません。
安全性のためにも、サプリメントを利用する場合は、必ず摂取量を厳守してくださいね!

また、サプリメントには葉酸だけが含まれているわけではなく、その他の物質も含まれています。
これによって、思わぬ副作用が出現する可能性もゼロではありません。
サプリの利用を考えている場合は、副作用の可能性も考えておく必要があるといえるでしょう。

少しでも安心なものを、ということであれば、天然食品からのみつくられているサプリメントがおすすめです。

 

葉酸は、体の細胞を生み出すのになくてはならない成分です。
効率的に葉酸を作用させるためには、ビタミンB12を一緒に摂るなど、バランスの良い毎日の食生活が大切です。

また、妊娠を望まれている方にとっては、特に不足は避けたい栄養素なので、食事だけで補うことが心配であれば、上手にサプリを利用するのも手かもしれません。
しかし、サプリメントを利用する場合は、過剰摂取、副作用の可能性も十分に理解した上で、使用してもらいたいなと思います。

大切な命を重大な病から守るだけでなく、お母さんとなる女性自身の安全も考慮して、上手に葉酸を摂取してくださいね。