甘酒ダイエットが流行っていますね。

しかし、「甘酒が身体によい」というところは納得なのですが、

  • 甘酒は低カロリーでダイエットに最適
  • 甘酒は飲む点滴といわれるくらい栄養がたくさん入っている

というのは間違いです。

 

甘酒は低カロリーで栄養価が高いというウソ

この「飲む点滴」のそもそもの意味は、「栄養剤としての点滴と栄養成分が似ている」ということであって、「栄養が豊富である」という意味ではありません。

もちろん栄養がないわけではなく、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維やオリゴ糖、アミノ酸、ブドウ糖が含まれています。
ブドウ糖に関しては多量に含まれていますが、その他の成分は甘酒100g中この程度です。

甘酒・調整豆乳100g中の成分データ

食品成分(単位) 甘酒 調製豆乳
エネルギー(kcal) 81 64
たんぱく質(g) 1.7 3.2
脂質(g) 0.1 3.6
炭水化物(g) 18.3 4.8
ナトリウム(mg) 60 50
カリウム(mg) 14 170
カルシウム(mg) 3 31
マグネシウム(mg) 5 19
リン(mg) 21 44
鉄(mg) 0.1 1.2
亜鉛(mg) 0.3 0.4
銅(mg) 0.05 0.12
ビタミンK(μg) 0 6
ビタミンB1(mg) 0.01 0.07
ビタミンB2(mg) 0.03 0.02
ビタミンB6(mg) 0.02 0.05
葉酸(μg) 8 31
水溶性食物繊維(g) 0.1 0.2
不溶性食物繊維(g) 0.3 0.1
食塩相当量(g) 0.2 0.1

※文部科学省「食品成分データベース『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』」から引用

 

同じように美容やダイエットに良いといわれている豆乳飲料と比べてみると、甘酒のほうが優っていると思われる特長は、「低脂質」ということくらいでしょうか。
全体的に見て、豆乳のほうが栄養分が多く含まれていますし、カロリーも低いです。

 

そもそもカロリーだけを考えるなら、甘酒が81kcal/100mlに対し、

  • コカコーラ:45kcal
  • ファンタオレンジ:46kcal
  • 紅茶花伝ロイヤルミルクティー:36kcal
  • ジョージアエメラルドマウンテンブレンド:35kcal

と、よくある砂糖たっぷりの清涼飲料水コーラより甘酒のほうが高カロリーなのです。

「甘酒は、江戸時代から夏バテ防止に活躍していた」というのは、「妊婦は餅を食べろ」と言われていた昭和初期と同じで、食糧が少ない時代に高カロリーで比較的手軽に手に入れることができるものであったことが、そう呼ばれるようになったと言われています。(諸説あります)
なぜ、栄養価が低くカロリーの高い甘酒が人気なのでしょうか?

発酵食品「甘酒」に含まれる栄養素

甘酒の一番の特徴はなんといっても酵素だと思います。
「発酵食品に酵素が入っているから健康にいい!」とよく聞きますよね。

甘酒を作る麹菌には、アミラーゼ(消化酵素)、プロテアーゼ(たんぱく質を分解)、リパーゼ(中性脂肪の消化)などの酵素が含まれています。
※甘酒には製造方法によって含まれる酵素が違います。詳しくは後ほど説明いたします。

甘酒に含まれている栄養素は表で見る限り「量としては少ない」のですが、

  • 栄養素(ビタミン類など)が酵素のはたらきを助ける
  • 酵素のはたらきで栄養素の吸収力もあがる

ということもあり、結果的に「甘酒=栄養がある」と言われているのです。

 

では、甘酒を飲むことにより得られる効果とはどのようなものがあるのでしょうか?

甘酒の具体的な効果・効能3

酵素のパワーで栄養素をしっかり吸収することにより、様々な効果が期待できます。

1.美肌・美白効果

麹から生成される「コウジ酸」には、メラニン合成酵素「チロシナーゼ」の活性を抑制する効果があります。
コウジ酸は、美白化粧品にも使われています。

2.アンチエイジング効果

ビタミン類が入っているので新陳代謝の活性化を促し、多少のアンチエイジング効果は期待できます。
しかし、甘酒のパワーはそれだけではありません!

必須アミノ酸

日本食品標準成分表では表示されなかったのですが、甘酒には、スステイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸も含まれています。
必須アミノ酸としては9種類あるのですが、量はともかく甘酒には9種類すべてが含まれています。

必須アミノ酸は、細胞を作る大切な成分(老化を防ぐ効果あり)ですが、人間の体内で作ることができません。
ですので、体外からの摂取が必要となります。

抗酸化成分エルゴチオネイン

甘酒には「抗酸化成分エルゴチオネイン」が含まれています。

エルゴチオネインは、

  • 老化防止(アンチエイジング)
  • 美肌効果

が期待できる、キノコなどの菌類と一部の細菌のみが合成できる成分で、強い抗酸化力があるため、活性酸素による細胞レベルのダメージを緩和することができるといわれています。
なんと1g:20万円もするそうですよ!

3.疲労回復

酵素とビタミンの相乗効果で、しっかりと栄養素を吸収することができ、疲労の回復を早めることができます。

また、ビタミン類には、先ほどの、美肌・新陳代謝の活性化などの効能があるだけでなく、

  • 精神安定
  • ストレス緩和

などの効果も期待できます。

甘酒はダイエットにもオススメ?

 

甘酒には様々な効果が期待できます。

しかし、カロリーも糖質もかなり含まれているので、「飲むだけでダイエットになる」というのは少し違う気がします。

  • まずは健康になることで体重コントロールを目指す
  • 大好きな甘酒を1日1杯飲むことでストレス解消になる

というのであればよいと思いますが、「甘酒がダイエットに良いって聞いたから」と1日何杯も飲んではカロリーオーバーです。
また、今までの食事量・運動量を変更しないで甘酒を追加した場合、逆に太ってしまうこともあるでしょう。

甘酒をダイエットに利用するのであれば、何かと置き換える必要があります。
しかし、これも元々朝食を食べない方が「朝食を甘酒だけにする」という方法をとると、以前より摂取カロリーは増えることになります。(健康的にはよいと思います)

甘酒を用意する前に注意しておくこと

甘酒には種類がある!

一言で「甘酒」と言っても原料・製造方法に違いがあります。

甘酒を健康目的で飲む場合、間違えてはいけないのが甘酒選びです。

  • 麹(米こうじ・米)を使ったもの
  • 酒粕を使ったもの
  • 麹・酒粕どちらも使ったもの

 

オススメするのは「麹を使った甘酒」です。

酒粕を使って作る甘酒には砂糖が入っていますが、通常麹を使った甘酒には砂糖は含まれていません。

しかし、市販されている麹を使った甘酒には、砂糖が含まれているものが多くあります!

酵素は熱に弱い

甘酒の一番重要な成分である「酵素」は熱に弱いです。
お味噌汁を作るとき(味噌も発酵食品です)「味噌は火を消してから。その後も煮立たせてはいけない」と昔から言われていますよね。
それは酵素パワーがなくなってしまうからです。

ですから、甘酒も温めるときにグラグラ沸かしてしまうのはNGですよ。

さらに、一般的に販売しているものは、殺菌のために高温で加熱されたものが多く、それだと「高カロリー・低栄養素のドリンク」ということになってしまいます。

 

意外と簡単!甘酒を作ってみよう

甘酒も販売しているものの中には、よいものもありますが、自分で作ると間違いないですよね。
自分好みの甘酒を作ってみましょう。

米麹から作るのはちょっと大変ですが、市販の米麹を使うのであれば意外と簡単に作れちゃいますよ。

  • 材料:お水・米麹・(ご飯)
  • 道具:温度を調節し保てるもの(ヨーグルトメーカー、炊飯器、鍋・魔法瓶)・温度計など

 

米麹だけで作る甘酒

白米と麹で作る甘酒

簡単甘酒活用レシピ

甘酒に興味があるけど、そのまま飲むのはちょっと苦手。という人や、甘酒は好きだけど毎日飲むと飽きてしまう。という方にオススメの甘酒を使ったレシピです。

酵素のはたらきを期待したいのであれば、高温調理をしないお料理に利用したほうがいいですよ。

べったら漬け


Cpicon 簡単♡優しい味のべったら漬け by Renちゃんママ

ドレッシング


Cpicon 甘酒ドレッシング ~小瓶で作る~ by ゆみこ’Sキッチン

小豆の甘酒アイス


Cpicon 乳製品・砂糖不使用♪小豆の甘酒アイス★ by みききみき

甘酒アイスのアフォガード


Cpicon 甘酒アイスのアフォガード by shabo

甘酒ヨーグルトラッシー


Cpicon 砂糖不使用!酵素★甘酒ヨーグルトラッシー by 糀屋本店

ヨーグルトにジャムと酢と甘酒


Cpicon 簡単!健康!ヨーグルトにジャムと酢と甘酒 by NAOばあさん

 

まとめ

甘酒には栄養がたくさん含まれているわけではありません。
しかし、微量ではあるものの豊富な種類の栄養素が含まれています。

さらに甘酒選び・調理法を間違わなければ酵素も含まれているため、その効果で栄養素を効率的に吸収できます。
甘酒は、日本人が昔から摂取していたものなので、日本人の身体に合う健康食品であることは間違いないでしょう。

ただ、それとダイエットに効果があるかは別問題なので、取り入れ方を間違わないようにしましょうね。

 

The following two tabs change content below.

みーちゃんママ

食べることが大好き! 3日以上肉を食べない日が続くと発狂します。 ご家庭で飼うときは、肉とアルコールを欠かさないように気をつけてください。