私が中学生の頃、同級生で「若白髪」の女の子がいました。

彼女は後に美容のスペシャリストのひとつである美容師さんになり、今でも交流がある仲の良い友人のうちのひとりですが、彼女は中学生のころから気づけば髪の毛を茶色く染めるようになっていました。
仲良くなってきたころにはすでに髪の毛がかなり茶色く、「私若白髪なんよな~。だから茶色く染めてるんだけど先生にはめっちゃ怒られる。」と苦笑いをしていたのをよく覚えています。

茶色く染めた髪の毛でもたまに白っぽく光るような髪の毛もあったりして、みるからに白髪染めという感じがしていて、本人はこの若白髪でとても苦労していたようです。

彼女が若白髪があるというのは同級生たちの間では結構知られた話ではありましたが、なぜか「彼女の若白髪は遺伝から来るものらしいよ。しかも、おじいちゃんが外国人だから白髪がたくさんあるんだって~!」という根拠のない噂までたっていました。

どう見たって純日本人の顔だちをしていたため、不思議に思った私は単刀直入に「○○ちゃんのおじいちゃんって外国人?だから若白髪が多いの?」と聞いたことがあります。
彼女は、「そんなバカな(笑)」と笑い飛ばし、そのあとこう付け加えました。

「でも私が若白髪がすごい多いのは遺伝だと思うわぁ。」と。

どうやら彼女のお兄さんやお母さんも若白髪があったそうで、その時は私も「遺伝なのか…それじゃああまり若白髪のことに触れたらかわいそうだな。」と思いました。

しかし、若白髪の原因のほとんどが、遺伝などの先天的なものではなく、住んでいる環境や生活習慣が原因なのだそうです!

今まで「若白髪=遺伝要素のかなり強いもの」と思い込んでいた私にとっては驚きの事実でした。

セルフチェック方法

正面から鏡を見てわかる範囲にたくさん白髪があれば自分は若白髪なんだ、と自覚できます。

しかし、自分ではなかなか確認できない側頭部や後頭部に白髪が集中していた場合は、周りから教えてもらわなければなかなか自分に白髪があると自覚できませんよね。
つまり、セルフチェック方法は、入念に鏡とにらめっこをする以外にはありません。

一般的に白髪が発生してくるボーダーラインの年齢というのは、平均で35歳なのだそうです。

ちなみに髪の毛の質が変わるといわれているのが、27~28歳ごろだといわれており、このぐらいの年齢を境に髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたり髪の毛全体の本数が減っていったりと何等かの変化があります。

原因と対策

昔から若白髪は遺伝的なものが大きいと広く知られてきましたが、実は遺伝的なものばかりが原因ではなく、環境や生活習慣が原因などで若白髪になることも多いのです。
地肌から生えてきたばかりの髪の毛は実は半透明のような色のついていない状態なのですが、髪の毛が延びるにつれてその人の生まれ持っている髪の毛の色に色付けがされていきます。

ところが、ひょっとしたことが原因で色が上手につけられなかった場合にそれがそのまま「白髪」という形であらわれます。
もう少し詳しくいうと、髪の毛に色をつけるメラノサイトがうまく働くことができなかった場合にメラニン色素が上手につくられず髪の毛に色を付けられないということが起こるわけです。

では、なぜメラノサイトの働きが弱くなりメラニン色素を生成できないということが起こるのでしょうか。

生まれつきメラニン色素が薄く肌や髪の色が明るいといった場合を除いては、

  • 不規則な生活習慣や食生活の乱れ
  • 睡眠不足などから来る疲労の蓄積
  • 過激なダイエット

など、それらにともなって自分では認識していないところで免疫力が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりといったことからメラノサイトの働きが弱くなりその結果として白髪が増える、といったことがあるのです。

これらの後天的な要因から若白髪に至った場合には、

  • 食生活の改善
  • 睡眠時間をしっかり確保し、疲れを翌日に持ち越さない
  • ストレスをため込まないように心身ともにリラックスを心掛ける
  • できるだけ同じ時間に寝起きし食事やお風呂の時間なども一定にし生活のリズムを作る

など、生活習慣を正すことで、若白髪を改善することができます。
※個人差はあるでしょうが、若白髪を改善できる可能性は大です

そしてなんと、遺伝が原因で若白髪があるという人も、生活習慣や食生活の改善でもしかしたら若白髪が治るかもしれない可能性があるというのです。

まずは、なるべくお金をかけずに誰にでもきっとできる、生活習慣や食生活の改善、しっかりした睡眠時間を確保することなどから始めてください。
これらの対処法は継続していくことに意味があります。

効果が出始めるまでに個人差もありますし、即効性はないので気長に続けていく必要があるのです。

病気が原因の場合

そしてもうひとつ、単に生活習慣などの乱れが原因である場合は、それらを改善することで若白髪のケアができる見込みはありますが、

  • 甲状腺疾患:甲状腺ホルモンの分泌異常
  • 尋常性白斑:部分的に肌などの色素が抜け落ち斑点、もしくは斑点が集まったように肌の色が他の部分よりも薄い色になってしまう病気(あのマイケル・ジャクソンもこの病気に悩まされていました)
  • 悪性貧血:胃の粘膜が萎縮しうまく栄養を取り込めずビタミンB12が不足したために起こる貧血

などの病気が隠れている可能性もあります。

食生活を改善してもなかなか若白髪がなおらない、そればかりか体の他の部位にも不調を感じる。といったような場合は、単なる若白髪ではなく先述のような病気が潜んでいる可能性も考えられるので、そのような場合には必ず医師の診断を仰ぎましょう。

白髪染めを使う

今すぐ若白髪をなんとかしたい!といった場合には、思い切って髪の毛を染めてしまうというのが一番手っ取り早く若白髪を気にせずに過ごせる方法ですね。
しかし、白髪は普通のおしゃれ染めではきちんと染まらないという話を聞いたことはありませんか?

私は中学生の頃、その話を初めて耳にしました。
月に1回ある頭髪検査に引っかかった生徒は、先生に職員室で白髪染めを使って真っ黒に染められるのです。
中学校で髪の毛を染めている子のうちのほとんどは、若白髪で悩んでいるわけではない生徒たちばかりでしたが、頭髪検査で引っかかって先生に黒染めをされる生徒たちは決まってなぜか「おしゃれ染め」ではなく「白髪染め」で染められていました。

なぜだと思いますか?
なぜ白髪でもないのに茶髪を黒に戻すだけで白髪染めを使用されるのでしょうか?

もともと白髪染めは白い毛(厳密にいえば白い色をしているのではなく、色がついていない状態の毛)を黒く染めなければならないため、おしゃれ染めよりもより強力な染料が使われています。
そのため、おしゃれ染めで黒く染めるよりもカラーが長持ちするのだそうです。

この事実を年に何人もの生徒に黒染めを施す先生たちは知っていたんですね。

と、少し話が脱線してしまいましたが、若白髪を簡単に目立たなくさせるにはやはり白髪染めで染めてしまうのが一番簡単な方法です。

一昔前であれば白髪染めというと地味な黒色か暗めの茶色ぐらいしかカラーバリエーションもありませんでしたが、最近では白髪染めでもおしゃれ染めと同じぐらいにカラーバリエーションも豊富になっており、おしゃれなパッケージの白髪染めも増えてきているので、おしゃれでやるヘアカラーと同じように次はどんな色にしようかな?私の顔にこの色は似あうかしら?などとあれこれ考えてワクワクする時間も増えますね。

自宅で簡単にできる白髪染めですが、おしゃれ染めと同様、薬剤を髪の毛に直接つけるものなので、髪の毛や頭皮には大きな負担をかけてしまうことには変わりありません。
髪の毛が痛んだり、合わない白髪染め剤を使うと頭皮がかぶれたり、といったようなリスクは付き物です。

若白髪改善に良い食べ物、悪い食べ物

後天的なものが原因で若白髪になってしまっている場合、若白髪改善に効果的と言われている食べ物を積極的に摂取することで若白髪を改善できる見込みがあります。
というのも、遺伝以外のものが原因で若白髪になっている場合、その原因の大きなウエイトを占める部分が「栄養不足」なのです。

特にたんぱく質を構成しているアミノ酸の仲間であるチロシンという成分は、メラニン色素をつくりだす手助けをしてくれるといわれており、積極的に摂取したい成分です。

チロシンが含まれる食材
チーズ、大豆、きな粉、高野豆腐、ピーナッツ、かつお節、まぐろ、たらこ、筋子など

 

チロシンというとあまり私たちの耳になじみがありませんが、私たちにとってなじみの深い食品にも多く含まれている成分なんですね。

そしてもう一つ、メラニンの生成に効果を発揮してくれるといわれているのがミネラルです。

ミネラルが含まれる食材
  • 甲殻類(レバー、カニ、エビなど)
  • 海藻類(いか、納豆、昆布、ひじき、ワカメなど)

 

チロシンやミネラルを豊富に含む食材はぜひ積極的に摂ってほしいものです。
チロシンやミネラルのみならず、五大栄養素であるたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などは、バランスよく摂取することが髪の毛にとっても健康にとっても大切ですので、偏食をしないようバランスよく食事を摂りましょう。

反対に若白髪にとって悪い食べ物というと、揚げ物、てんぷら、ラーメン、カレー、ポテトチップス、ファストフード、カップラーメンなどの脂っこいもの、そして飲み物ではコーヒーが良くないとされています。

脂っこい食べ物は体にもあまり良くないので、なんとなく頭髪にも良くなさそうだな、と予測はつきますが、コーヒーが白髪に良くないというのはなぜでしょうか。
実はコーヒーには、亜鉛の吸収を妨げるような働ぎがあるために白髪には良くないといわれているそうですよ。

その他にも内臓の温度を下げてしまう冷たい食べ物や飲み物も、あまり良くないといわれています。

まとめ

今まで若白髪はかなりの確率で「遺伝」によるものだと私は思っていましたが、遺伝だけがすべての原因ではなく、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの崩れ
  • 過度なダイエット

など、不規則な生活、生活習慣の乱れが原因になっていることがとても多いんですね。

生活習慣が乱れていれば、ホルモンバランスが乱れ、自律神経のバランスも狂ってきます。
そして自分では3食バランスの良い食事を心掛けているつもりでも、そもそも生活習慣が乱れていて受け皿である体が整っていないと、せっかくバランス良く摂った食事でも必要な栄養素を十分に吸収・消化できないといったことも起こりえます。

そこから結局は「栄養不足」ということにつながり、

「栄養素をしっかり吸収できない」

「メラニン生成に問題が発生」

「若白髪」

という構図が出来上がってしまうのです。

まずは、不規則な生活を正しくすることが大切です。
生活習慣を正すということは、睡眠不足を解消すること、バランスの良い食事を摂ること、ストレスをためないこと、極端なダイエットをしないこと、すべてにつながっていきます。

若白髪を改善するためにも、健康を維持するためにも、規則正しい生活をしていくことが大切です。